さきほど通った路にこんなことが描いてあった。
とま れ
これが下のように描いてあったらどうだろう。
●● ●
なんだこりゃ?・・・いや待てよ。これはもしやアイウエオに違った色を割り当てた暗号ではないか。とりあえずそう考えることができる。たとえば、
あ=●これに応じて、たとえば、●=と・●=ま・●=れ、となっていてもよいわけだ。い=● う=● え=● お=●
か=●き=● く=● け=● こ=●
さ=●し=● す=● せ=● そ=●
た=●ち=● つ=● て=● と=●
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ところでアイウエオは「50音」という。それならば、
「50の色」ではなく、まさに「50の音」を割り当ててみてはどうだろう。たとえば、
あ段=「ド」の音さらに
い段=「レ」の音
う段=「ミ」の音
え段=「ソ」の音
お段=「ラ」の音
ア行=ピアノとでもしておいて、マリンバの「ラ」 +ハモニカの「ド」+オカリナの「ソ」=と+ま+れ、となってもよいわけだ。
カ行=バイオリン
サ行=ギター
タ行=マリンバ
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・ついでだからこの音を実際に聞いてみよう。(いやべつに各自が演奏してもよい)
♪
さて、 ●+●+●にしても、マリンバの「ラ」+ハモニカの「ド」+オカリナの「ソ」にしても、 実用的には、と+ま+れ、に対応していようが、ホ+ゲ+プ、に対応していようが、DDIに対応していようがIDOに対応していようがKDDに対応していようが、◎+★+♂、に対応していようが、かまわない。たとえば●+●+●が対応するものと区別できればそれでよい。たとえばシタールの「ド」+バグパイプの「レ」+笙の「ミ」が対応するものと区別できれば、それでよい。
それどころか、実は、対応するものがなくったって、かまわないのではないか。
●+●+●と
●+●+●が
単に区別できればよい。マリンバの「ラ」+ハモニカの「ド」+オカリナの「ソ」と
シタールの「ド」+バグパイプの「レ」+笙の「ミ」が
単に区別できればそれでよい。つまり
●+●+●や
●+●+●は
それでもう「言葉」なのであり、マリンバの「ラ」+ハモニカの「ド」+オカリナの「ソ」や
シタールの「ド」+バグパイプの「レ」+笙の「ミ」は
それでもう「言葉」なのである。この色言葉と音言葉は、我々が使い慣れた文字と音声の言葉に比べて、使い回しがちょいと面倒なだけである。
それでもたとえばホームページの色表示やMIDIによる音再現など、いまやあっという間であることを思うと、将来我々がウエアラブルのコンピュータでも身につけるようになれば、色や音の表出も理解も簡単になって、こういう言語生活を送る日がこないとも限らない。これは実に●●●だ。
最後はちょっとSFっぽくなった。
しかし肝心なことは、言葉には対応する実体というか意味というかそういうものが無くてもよいかもしれないということを、想像してみることである。
言葉を色や音に置き換えて実感してみることで、記号だけが増殖し記号だけが操作され記号だけが反応しあう世界を想像してみることである。その世界は、我々が増殖させ操作し反応させている現在のこの言葉の世界と、違うのか違わないのか、それを想像してみることである。