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だらだら話 9

  インドでの経験(続き)
インドでの日課の紹介が途中で途切れましたので続けます。その前に、こちらに寄せられたコメントの中で、ご参考になるようなのがありますので、まずそれから。

まず、私の太極拳(と、いうほどはやっていないのです。ほんのちょっとかじっているだけなのですが。)の先生である遠藤先生からのご注意で、【お腹】というと普通、【胃】だと思いがちですが、Nandy先生の言われている【お腹】は腸のほう(下丹田)だろうから、その説明があったほうがよいとのことでした。 

次は私の長男の奥さんである恭子さんのコメント。私にはどんな家族がいるのか教えてほしいという方もいらっしゃいましたので、ついでに紹介させてください。

詩世おかあさん:

さっそく第8話を読みました。
とても興味深かったです。
鬱もお腹から!!というのは驚きでした。
以前、テレビかなにかで人間のアイデンティティは脳でなくて腸にあるのだというのを見ました。

縁があって木村さんちに嫁いではきたものの、なかなかおかあさんの話を聞く機会もないのですが、こうやってインターネットを通じてでもいろいろと聞ける(というより読める?)のはとても嬉しいです。

楽しみにしています。
無理せず、だらだらと続けて下さいね。

次はIさんのとAさんの。

久しぶりのだらだら話、楽しく読みました。食後1時間は眠ってはいけないとのこと、実行したいです。夕食にビールを飲むと眠くて眠くて、バタンギュウ状態です。
幼い頃食べて横になると牛になると言われたことが気になっていましたが、根拠があったのですね。これからは、1時間は必死に起きることにします。

要するに飲み過ぎないことですね。(I)

インドでのお話、とても参考になりました。ちょうど、姉が、病院で胃下垂という診断を受けたところでした。お医者様から、「食事のあとの昼寝が原因・・・」との話を聞いた時は半信半疑でした。でも、【だらだら】を読んで、やはり関連があったのかしらと、考えてしまいました。夏になると、わたしも横になりやすいものですから、気をつけようと思いました。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。有難うございました。(A)

おふたりのお話、面白い共通点があると思います。結局、食べた後すぐ寝ることを戒めている点では、Nandy先生と同じだと思います。

食べた後、横になるだけなら、いっこうにかまわないのですが、どうしても眠ってしまいますよね。そうすると、胃の働きも鈍って、今度起きて立ち働く時、まだ未消化のものが、胃にあって、重い胃がぶら下がって、胃下垂の原因になるということなのではないでしょうか。

    

この前書きましたように、胃の働きは、お日様の高さと大きい関係があります。ヨガでは午後に、重い食事をすることは、大バツです。

と言いながらも、私はスケジュールの関係で、たいてい午後に、大めしを食らっていますけれど。理想的に言えば、そうしないほうがいいということです。でも仕様の無いことは仕様が無いんですものね。気にしない事にしています。何でも気にするのが一番いけないと思って私は生きていますので。 

    

この辺で途中で切れていたインドの一日に戻ります。

この前書き忘れたことから始めましょう。一つは、朝のモーニングウオーク。朝のアサナの前に、散歩に行きます。
先生の家は、ガンジス河のすぐ近くですので、河畔を1時間くらい歩く事にしています。
ガンジーガートといって、ガンジーさんのゆかりの沐浴場があったり、貯水場があったり、レンガ工場があったり、中々楽しいです。死体焼き場もあります。

    

もうひとつは、胃の洗浄です。これは先生の患者になると先ず第一にさせられるようです。胃の洗浄というとかっこいいですが、要するに、吐くのです。ゲーッと。ぬるま湯を1,400ccくらい飲みます。これでもうかなり気持ち悪くなりますから、ちょっと指でも突っ込んでやれば、ゲーッと出てきます。こうして、胃をいったん空にしてしまうのです。やってみれば案外簡単です。みなさんも、飲みすぎたときや、悪い物を食べたような気がする時は、こうして早めに吐くことをおぼえておかれた方がいいですよ。

さてこの前の続きに戻って、一日を終えてしまいましょう。

第8話の終わりで、私は、それっとばかりベットに飛び込みましたが、Yさんは、ここでまだお仕事があるのです。それは前述のウェットパックです。これについては又詳しく書きたいと思いますが、簡単に言うと、お腹の湿布です。それをしてから昼寝をします。

もう後はたいしたことはないのです。
インドでは、昼寝が市民権を得ていますので、昼寝時には結構ゆっくりと眠ります。起きてシャワーを浴びるともう夕方なのです。
これから晩御飯までが自由にゆっくりと使える時間帯です。ちょっとした買い物に近所に行ったり、葉書を書いたり、私は先生の言われた事のノートを整理したり、出来るのがこの時間です。
朝、何かの都合で、ウォーキングにいけなかった時は、この時間に、夕方のウォーキングに行ったりします。

5時頃になると、お茶を飲まないかという誘いが、先生の奥さんのアンジェリーさんからあります。
勿論、喜んでお受けします。アンジェリーさんの入れてくれる紅茶が、またおいしいのです。
ただし、これは先生には内緒なのです。ヨガでは、お茶類は、カフェインがあるからといって、一切禁じられています。
Nandy先生は、身を律するのが厳しい人なので、液体は水だけしか飲まれません。
でも私たち俗人が、紅茶を飲んで喜んでいるのを見て見ぬ振りをしていてくださいます。
自分を律するのは厳しいけれど、人になにかを押し付けるということは殆ど無い先生なので、この点は偉いと思うし、また、それをいいことにして、私などは、いい加減なところで、いい加減な事をしています。
アンジェリーさんも、大の紅茶党なので、私たちがいるのをいい口実にして楽しんでいるようです。

よるご飯はかなり遅くなります。大体、インドの家庭のよるご飯は非常に遅くて、11時頃なんてザラです。
Nandy家では、そこまで遅くはありませんが、先生が外のクリニックから治療に帰られるのが9時半頃になるので、どうしてもその後になるのです。
よるご飯は軽い物です。昼食をちょっと軽くしたような物が出ます。

これで大体一日が終わるわけです。Yさんは又一時間我慢してから、ウェットパックをして寝ます。これは一晩中して寝るわけです。

これで長い一日が終わりました。おやすみなさい。

    



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〈筆〉waikari bahchan=木村詩世