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だらだら話 7
小さいQ.A.集
色々な質問をお受けしているのですが、それにだらだらお答えしていては、それこそ、死ぬまでにいくらもお答えできません。それに気がつきましたので、とりあえず、短いお答えだけを書いてみることにします。「なぜ?」を書いていると一つ一つが長くなりますので、「なぜ?」は、今日のところは無しにさせていただきます。又その内に一つ一つについて、ボツボツとお話します。というわけで下記のようなものを作ったわけですが、なんだか面白くありませんね。やはり、無駄の無いものはつまらないということでしょうか。つまらなかったら、飛ばし読みしてください。
Q. ヨガの腹式呼吸とはどんなものですか?
A. ヨガでなくても、どの腹式も同じだと思います。吐く時におなかを引っ込めるのがコツです。吸う時は、それを軽く戻すだけで、おなかを無理に膨らませないで下さい。
Q. 腹式呼吸はどんな効果があるのですか。
A. 血液循環をよくし、体を柔らかくします。その他にもいっぱい効果がありますが。Q. ヨガは一日に何時間くらいするのがいいのですか。又一週間に何回くらいヨガのクラスに出席したらいいでしょうか?
A. よく聞く質問なのですが。一日に何時間くらいというご質問に対しては、「そんなに出来るものじゃあないでしょう」とお答えしたら意地悪でしょうか?でもそうだと思います。何時間くらいなんて考える前に、おうちで一人でどのくらいできるか、やってみてください。一分でもいいし五時間でも結構です。私のヨガ教室のかたの中には、毎日1時間くらい、アサナや呼吸法をおうちでやっている方が何人かいらっしゃいます。私はこういう方は本当に尊敬します。私には出来ない事です。
ヨガ教室に何回くらいというご質問に対しても、同じようにお答えしたいと思います。まず週一回で出席してみる事です。そのあとで、気が向いたら二回出るようになさったらいいでしょう。一回より二回、二回より三回のほうが良いには決まっていますが、そんなに出られるものじゃあ無いでしょう。無理するよりは、おうちで呼吸に気をつけたり、腰回しをしたりする方がいいでしょう。
Q. 呼吸法の中にクンバク(止息)がありますが、どのくらい長く止めていていいのですか?
A. 何秒ということではなく、ご自分の体と相談して苦しくなる前に止めてください。呼吸法は、体に与える影響が大きいので、それだけに、気をつけてください。決して苦しいほどなさらないように。よく効く薬ほど、副作用も多いと考えてください。苦しい事さえしなければ大丈夫です。
Q. 私の場合は、長く止めていても平気なので、お聞きしたのですが。
A. では貴方は珍しいタイプのかただと思いますよ。一応、「初心者は20秒以上は止めないように」となっていますが、20秒止められる初心者なんて普通いないのです。貴方の場合は特別ですが、やはり当分は20秒以内にして置いてください。Q. ヨガでは、息を何処から吸って、何処から吐くのですか?
A. 鼻から吸って、鼻から吐いてください。吐くほうを少しでも長くね。Q. ヨガで体質が変わりますか。
A. 変わります。気質も変わります。Q. 「だらだら話6」に、冷たい物を飲まないようにとありましたが、朝起きた時に、コップいっぱいの水を飲むなんていうのも良くないのですか? A. 結構ですよ。大いに飲んでください。冷たい物を飲まないでというのは、冷蔵庫で冷やしたような物という意味です。室温の水はおおいに飲んでください。
Q. おなかが張って苦しいのですが。
A. おなかが張るのにもいろんな原因があるのでしょうが、一番多いのは蛋白質のとり過ぎです。特に乳製品を当分止めて様子を見てください。当分とは二、三日ではありませんよ。Q. 変わったアサナを色々やる必要がありますか?
A. 同じアサナばかりしていて、飽きたら気晴らしに、違ったアサナにも挑戦してみてください。でも必要はありません。自分に適した基本的なアサナをゆったりとする方が、ずっと体や心のためにはなります。Q. ヨガのことをもっとよく知りたいので、良い本があったら教えて下さい。
A. アサナの種類ややり方の本ならどれも大同小異だと思います。呼吸法もやり方だけなら同じです。それ以上の物を求められるとなると難しくなります。実はとてもいい本を知っていたのですが、残念な事に廃刊になってしまったのです。佐保田鶴冶先生の書かれた本なら間違いありませんから、古本屋さんででも見つけたら、是非買って読んでみてください。いい本ですよ。現在市販されている本のなかで、いい物を私も今度探してみます。
Q. ヨガは宗教なのですか。
A. これは簡単には答えられない質問です。が、あえて簡単に一応お答えするとすれば、"No"です。少なくとも、在来の宗教のいずれにも属しません。神も仏も拝みません。これについては、いずれ深く突っ込んでみたいと思います。まだありますが、今日はこのくらいにしておきましょう。この次から、ご質問を溜めないで、少しずつお答えしていきたいと思いますから、ご質問がありましたら、どうぞ。私で解らないことはインドに問い合わせます。 ちょっとお勧めしてもいいかなという本が見つかりました。
「人生はゲームです」アルボムッレ・スマナサーラ著(大法輪閣)
ヨガの本ではありませんが、読みやすくて良い本だと思います。スリランカのお坊さんが、日本語で講演なさったのを本にしたのだと思います。 ヨガの本そのものになぜ良い本が少ないかについては、いずれお話したいと思います。さらに、佐保田先生の本も、「八十八歳を生きる」と言うのは未だ市販されているというニュースが入りました。本屋さんで訊いてみてください。人文書院 発行 佐保田鶴冶著です。
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〈筆〉waikari bahchan=木村詩世