高橋源一郎『日本文学盛衰史』 読書しつつ感想しつつ(31) -----ネタバレあり。注意。 WHO IS K ? 3 夏目漱石『こころ』をめぐるミステリー、 小説サイドがずっと続く。
銀座の裏通りを啄木が歩いていると、
午後5時。新橋にある日本麦酒のビヤホール。 いったいいつどんな犯罪が行われるのだろう。 ◆
謎を謎のままにしておく、永遠に解けぬ謎として保ついちばん有効な方法は何だろう。それは万人の前に晒すことである。漱石は職業的作家の本能として、そのことを熟知していた。(略)漱石は、新聞小説というメディアを選んだ時から、真の作家になった。彼は自らの謎を隠す場所を見つけたのである。(「WHO IS K ? 1」より)
・・・・ということは、
しかし、謎といったらもう
2001.6.17 |