福井大学教育学部の小論文の問題文に登場した、X県の県庁所在地X市に仲良く暮らす一家族のことである。
あまりにリアルで笑って、、、いや考え込んでしまった。夜のミスドー。汁そばセットを食べながら置いてあった新聞でその問題を知って。
健太君とお父さんの会話で、まるで福井県みたいなX県では一人当たりの収入が東京の半分、全国平均の8割くらいしかないことや、それでも一世帯あたりでみると総収入が東京に負けないのは同居者が多く共稼ぎに加えて年寄りまで肉体を酷使して働いているおかげだ、というような情報が読みとれる。
一方面白いことに、図らずも福井県のあるいはニッポンの地方都市のありふれた家庭のあまり褒められたものではない事情もあらわになっている。
笑えますよ、これ。
いいね、こういうの。
全国から福井大学を受験に来た人が、原発&豪雪県の貧乏ぶりをかいま見るチャンスではないか。いやでもちゃんと読むから。あ、しかし、福大の教育学部って県内出身者が90%以上に達しているんだっけ? それは昔の話だっけ?
たとえば、近所のスーパーでパートしていたお母さんが帰って来て晩御飯の支度を始めようという時に、夜勤で昼ひまだった様子のお父さんにではなく、OL一年生(ホントにこういう恥ずかしい書き方)の娘、翔子に「まだ帰ってこないのかしら。夕食の用意してくれるといいのに」とつぶやいたりとか、その翔子お姉さんがイタもののワンピースを嬉しそうに買って帰ってくると「結婚資金ためてる親の立場も考えなさい!」と叱ったりとか。そんな具合。
まったく。
頼むよ、福大!