哲学大陸・美術ルート

美術はものではない、美術はことである。

しかし改めて考えると
いかにもエンターテインメントであっても
エンターテインメントですらないものであっても
それが美術でありうる可能性は必ず存在するような気がするのです。
美術とは事物に与えられた普遍的な称号ではなく、瞬間的に起こる現象のことだ
とすれば、なおさらです。

それは検証できます。
価値観が大きく揺さぶられるような感覚を持てれば、それは美術だということです。
理屈の上ではそうです。

では宿題。

あした昼飯を食いに行った食堂で
そうですね
割り箸の袋でも眺めてみましょう。

あるいは連休でドライブしたなら
つまらない観光地のみやげ物屋の看板。

それが美術たりうる地平を探してください。

ふと
アンディ・ウオーホルなんかを思い起こしませんか。
実は例のパブにもウオーホルが飾ってあって
なんかクサイぞ、とにらんでいたのですよ。


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Junky
1996.4.25