中央アジア旅行情報1


1999年夏に、中国からカザフスタン・キルギス・ウズベキスタンを陸路で回りました。いくらか情報をお伝えします。


■ビザの件。

カザフスタンやウズベキスタンのビザ取得には、「招待状(インビテーション)」と呼ばれる書類(ペラペラの紙一枚ですが)が要ります。そのため他の国にくらべてビザ関係で余計な手間とお金がかかります。旧ソ連圏の国ではだいたい事情が似ていますから、ご存じの方も多いでしょう。

カザフスタン、ウズベキスタンのビザ取得は、今のところ以下の手順が最も安いと思われます。


カザフスタンまたはウズベキスタンの旅行会社にe-mailでコンタクトを取る。英文でOK。カザフスタンの旅行会社ではウズベキスタンなど他の中央アジア各国の招待状も同時に取り扱っている。 メールアドレスは「地球の歩き方・中央アジア」などにいくつか載っている。

入国日や個人データなど必要事項を旅行会社に伝える。

旅行会社が招待状を自宅にファックスしてくれる。

日本でカザフスタン大使館およびウズベキスタン大使館に行き、ビザを申請する。その時に招待状のファックスとパスポートを預ける。

再び大使館に行き、ビザ(シールになっています)を貼ったパスポートを受け取る。

入国してからその旅行会社を訪ね、招待状の手数料を支払う。ほかの支払い方法を指示されることもあります。

私は、ことし夏、この手順で、カザフスタンの観光ビザ(1ヶ月)を日本で取得ました。招待状は旅行会社のうちでいちばん安かったところに頼みました。手数料は20USドルで入国後に支払いました。なおカザフスタン大使館に支払ったビザ代(招待状の手数料とは別)は3000円でした。

ウズベキスタンについては、別の代理店に招待状を頼みました。手数料25USドル。日本で取得するつもりでしたが、出発までの日数が足りなかったので、ファックスしてもらった招待状だけを持って旅立ち、まずカザフスタンに入国し、アルマティにあるウズベキスタン大使館に行って、観光ビザ(1ヶ月)を取得しました。招待状があったので即座に発行。なお日本国民はビザ代がタダです。---いずれにせよ日本のウズベキスタン大使館で取得するのが普通でしょうから、どうぞそのように---

キルギスについては、アルマティにあるキルギス大使館で観光ビザ(1ヶ月)が招待状なしで取得できました。ビザ業務は毎日ではないですが、即日発行でした。ビザ代は35USドルでした。

ビザについて重要な点さらにいくつか。


日本国内で招待状を手配する機関もあり、これも地球の歩き方などに載っています。ただし、私が調べた限りでは現地の旅行会社に頼む方が安かったので、そうしました。

<日本では全く準備せずに旅立ち、他の国からトランジットなどで入国し、あとはどうにかする>という方法も考えられるのですが、滞在期間・ビザ待ちの日数・ルートをシミュレートしていくと、どこかで難しい局面にぶつかるようです。最初に入国する一国だけでも日本でビザを取得して旅行する方が安心だと思われます。北京やウルムチでビザを取る方法は、「旅行人6シルクロード」に書いてありますが、日本での取得より条件が良いわけではないようです。

中央アジア各国のビザの有効期間は、実際に入国した日から1ヶ月なのではなく、ビザに予め記載された入国日と出国日の間の1ヶ月だけです。つまり入国日より入国が遅れれば、その分滞在できる期間が減るのです。しかもこの入国日と出国日は招待状を申請するときに自分が指定したものがそのままビザに記載され、あとで変更はできないようなので、注意が必要です。

旧ソ連圏の旅行では、日本にいる間に全ての日程の交通機関や宿泊先を決め支払いも済ませてから旅立つ方式(バウチャー旅行)があり、これが正式だとも言われます。しかし、長期自立型の旅行者の多くは、バウチャーなし招待状のみで観光ビザを取得しています。


■陸上交通機関について

カザフスタン、キルギス、ウズベキスタンに限って言えば、長距離移動はバスが便利だ言われます。アルマティやビシケク(キルギスの首都)からタシケントに行くバスは頻繁にあり、私もそれでウズベキスタンに入国しました。しかし、テロ対策のためらしいのですが、ウズベキスタンに入るバスは国境を超えた時点でストップします。私が乗ったバスも同様で、イミグレーションのゲートを前に乗客はバスを降りなければなりませんでした。ビザがあるのでもちろん入国はできました。しかしそのあとバスには戻らず、国境に止まっていたウズベキスタン側のタクシーを拾ってタシケントまで移動しました。真夜中だったのと両替をどうしたらいいかわからず困りましたが、親切なウズベキスタン人に助けられてどうにかなりました。この国境だけは少し情報を得てから通過した方がいいと思います。これは1999年9月末の時点の状況です。なお中央アジアは鉄道はあまり便利でないと言われます。私も使わず、また鉄道を使ったという旅行者にも会いませんでした。


■治安について

私はウルムチーアルマティービシケクーチョルポンアタービシケクータシケントーサマルカンドーブハラーヒバとすべて陸路で移動しました。ちょうど日本人拉致事件の最中でしたが、どこもすこぶる平穏でした。拉致された地方から遙かに遠かったせいかもしれませんが。いずれにしても身の危険というようなことは全くありませんでした。問題は、警官が旅行者に声を掛けビザなどのに難癖をつけてワイロをかすめ取る被害が多いと言われることです。たしかに私も都市部にいる時に警官から職質されたことが何度かありました。特に評判の悪いキルギスの西バスターミナルでは、リュックを背負った外国人がいると態度の良くない警官がたかってくるようです。 私は3回行ったのですが3回とも来ました。所持金検査と称して金を抜き取ると聞いていたのですが、パスポートを見せただけで済みました。腹立たしい気持ちは残りましたが。またかなり年輩の旅行者の話でタシケント空港の入国審査でどうも騙されてドルを取られたみたいです。本人にそういう意識はないようでしたが。それから盗難の話が一件。同じくキルギスの西バスターミナルからビシケク市内まで夜中にタクシーで移動した際、うとうとしたすきに、なんとリュックが消えていたという話を、被害にあった旅行者から直接聞きました。しかしこれらを除けばあとは特に思い当たることは全くありません。それどころかサマルカンドやブハラは街ぐるみ親切な印象を受けます。たとえば東京に住む実感と比べて犯罪などは少ないように感じますが・・・。


■英語が通じるか

私がアジアの都市部や観光地を旅行した実感では、
<1>香港やインドではたいてい英語が通じる
<2>タイやベトナムではそれなりに通じる
<3>中国やモンゴルではめったに通じない...と分類でき、 中央アジアは、<3>の中国やモンゴル並みだと思います。旧ソ連圏は今でもロシア語を共通に話します。英語は表示すらない場合も多く、また英語ペラペラの人に対する憧れも存在しないようです。おまけに、中国ではまだ漢字という共通点がありますが、中央アジアでは表記はキリル文字が主で、そこがまたコミュニケーションにおける壁となります。ホテルはどうにか英語で用を足せます。しかし食堂やバスターミナルなどでは、その国の言葉もロシア語もできない場合(私の場合)、かなり苦労します。


中央アジア情報満載のホームページがいくつかありますので紹介します。私の旅でも多いに参考になりました。実際に旅行する方はここで最新情報のチェックをすると良いと思います。

http://www.interq.or.jp/world/miho/

http://www.manji.com/backpacker/backpacker_index.html

http://www2.gol.com/users/akihito/silk_road/tipsj.html

また私が中国からカザフスタン、キルギス、ウズベキスタンを回った旅の日記もあります。だらだらと変な文章なのですが、お暇な方はどうぞ。

追想99夏の旅


Junky
1999.12.8

http://www.tk1.speed.co.jp/junky/mayq.html
ほかにも旅の話いろいろあります
迷宮旅行社・目次