シベリア鉄道(迷宮旅行社)

モンゴルに別れを告げて列車でロシアへ入国。バイカル湖畔のイルクーツクからは遥かモスクワまで通じるシベリア鉄道です。ウランバートルからモスクワまでノンストップで5日間を過ごしたわけで、いわばこれも二等4人用の個室コンパートメントに滞在していたようなものです。
北京からウランバートルまで乗った列車に比べて汚なく暗く、最初は気が滅入りそうでしたが、まあ本を読んだり横になったり駅に停まると初めての食べ物を買ってきて試してみたりと、けっこう退屈しなかったです。むしろ「ここまだ見てないからあした行かなきゃ」というガイドブックにせかされる観光の義務から解き放たれて、いいものです。
しかしそれより面白かったのは、この列車の大半をしめていたモンゴル人がほとんどみんな、駅に停まるたびに山のように持ち込んだ荷物を窓から外へ見せ、ホームに群がってくるロシア人に売り始めたことです。この商売はモスクワへ着くまですべての駅で繰り広げられました。自由経済ここにあり!といった感じですね。

* 写真は、シベリア鉄道のホームで売買にごった返す人々。


こんなところに泊まりました。(index)