上海(迷宮旅行社)

大きい都市にはたいてい、安い旅をする人のたまり場になるホテルがあるものです。上海の浦江飯店(プージャンホテル)もその典型でしょう。
大阪から船で出国し旅の入り口が上海だったのですが、船内で仲良くなった人たちといっしょに迷わずここへなだれ込みました。知らない人たちが同じ部屋に入ってベッドひとつずつをもらうドミトリーという宿泊形式です。ご存じ?
1860年の建造です。植民地時代をしのばせる立派な近代建築。僕らの部屋はもともと豪華なダブルルームだったらしく、分厚いドア、大きなバスタブ、高い天井、重厚な部屋の造り。往時の面影が残っていました。
僕にとって7年ぶり二度目の上海は、建設ラッシュでピカピカのビルが目立っていました。このホテルがこのままの姿で僕らを迎えてくれるのはいつまででしょうか。

* 写真は浦江飯店。


こんなところに泊まりました。(index)