書かれた場所 | 三内丸山遺跡の柱 | ベルリンの壁 | 法隆寺 薬師如来像 台座内側 |
奈良県明日香村 井戸枠の側板 |
沖縄サンゴ |
落書きの内容 | 参上 | 東京 スカンク隊 見参 |
悲 悲 | ハスの花 依 道 男女の性器 |
KY |
書かれた時代 | 現代 | 現代 | 古代 | 古代 | 現代 |
評価 (天声人語) |
憂鬱なことだ。 最低、最悪。 |
私は赤面した。 最低、最悪。 |
千三百年の昔、この人にどんな悲しみがあったのか。 | 建物の落書きとしては日本最古級。 | いつまでもネタにするなよ、まったく。(推測) |
けさ4月29日の天声人語は、上の落書きを例にあげてこう書く。
「そこが難しいところだが、落書きのすべてが最低、最悪とは限らない。古い昔の落書きは、結果的に歴史や生活、当時の考え方などを語る資料になることがある。」同感である。三内丸山遺跡の落書きも、ベルリンの壁の落書きも、沖縄サンゴの落書きも、いずれ同じ基準で価値が出る。
ただし、そんなことは当たり前の理屈であって、ここが大事なところだが、古くならないと価値を見つけられないようなこのセンスこそ非難されるべきだ。
特に「東京スカンク隊見参」、最高!
壁崩壊以前の昔、これを刻んだ日本語使いの旅行者(?)にどんな思いがあったのか。それはなかなかわからないが、ベルリンの壁を会社の金で訪れ、その「正しい」感想を、ATOKも変換してくれる「天声人語」に書けば、日本中に配って読んでもらえる、そんな立場にいる人が書いたのではないことは想像がつく。記者はこれを見て「赤面した」そうだが、僕なら「興奮した」だろう。