捏造と贋作

←？

問題１ 次にあげるものが正しければ○、間違っていれば×、どちらとも言えなければ鬱をつけなさい。

　ア　捏造と贋作　（　　　）

手引き（捏造と贋作の）

１　現代の新聞では「捏造」は「ねつ造」、「贋作」は「がん作」となる。これは捏造がねつ造され、贋作ががん作となる好例。

２　現代のワープロは「ねつぞう」を「捏造」に変える。はずだったが、さっき「ねつ造」と打ったために「ねつ造」となってしまった。---というのは嘘だ。その理由も考えよ。ＩＢＭ音声入力パソコンなら読めれば○、読めねば×。ピエェルのワープロは「てつ」を「金」に変える。

２　そもそも「捏造と贋作、正しいから○」とは言い難い気がする。これは意味の問題であるのか、それとも論理の問題であるのか。

３　捏造と贋作は、21日（日）に東京青山マンダラでライブを行ったユニットである。その一人、上野耕路は映画「ウンタマギルー」の音楽を担当したキイボード弾き。元ゲルニカのメンバー。この場合、「捏造と贋作」はメンバー二人の個人名でもあるが、「捏造」と「贋作」が入れ替わることがあるらしく、「Netzseaux et Guancaque」でもあるようで、真偽のほどは見定めにくい。朴訥なのに過激、気楽ながら緻密。年季の入ったパンク、筋金の入ったアバンギャルド---いやその永遠骨折脱臼型。この清々しさは、たとえば21世紀の共生なんてことをテーマに大情報会社の事業としてすっとこどっこいのオペラを鳴り物入り（オーケストラや浅田彰や村上龍入り）でこしらえてしまうようなイヤラシサとは対局にある。捏造と贋作。良い一夜だった。上野耕路。音楽も音楽ならあのキャラクターもキャラクターで、すっかりまいったよ。