先端的演劇公演鑑賞の難儀
あなたが最近みた芝居について、当てはまる項目があればチェックしなさい。
・ストーリーを要約しようとすると必ず行き詰まる。 ・さっき隣の人が大笑いしたわけがわからない。
・あれ、この人、また役が変わった。
・これで幕かと思うとまた始まるので、めったに拍手できない。
・座布団がとんできて焦った。
・テーマについて質問されたりしないよう、びくびくしながら劇場を去る。
・水戸黄門などの素朴なドラマが、ふと恋しくなる。
・靴をビニール袋に入れて座席に着いた。
・急に入場料が上がった。といっても安い。
・舞台と客席を間違えた人がいたらしい。
・キャストは少人数だがスタッフはもっと少人数のようだ。
きょうび芝居はどれもだいたいこんなもんでしょうが、それはそれとして、僕はこのあいだ、福井に拠点のある劇団・シベリア寒気団の新作「健康ジャンキー」を見ました。チャットにウクレレ、プリンにヨーグルトと楽しいものがいろいろ出てきます。が、最後は「脳の認識論」という言葉に思い至った僕でした。つまり、わたしの脳が考えているということをわたしの脳が考えているということをわたしの脳が考えているということをわたしの脳が考えているということを(以下カット&ペースト無限)とか、これがあるからこれをみるのか、それとも、これをみるからこれがあるのか、どっちなんだろうとか、そういう謎ですね。面白いです。「芝居はもうシベリヤ寒気団だけみてればそれでいいや」ぐらいに思えるほどでした。
大阪でも公演があるようです。チラシから情報を引用してお知らせ。
劇団シベリア寒気団1997公演
「健康ジャンキー」
10月25日(土)午後7時から
10月26日(日)午後2時から
一心寺シアターPART2
大阪市天王寺区逢坂1-3-19
(JR・地下鉄天王寺駅)
前売り1500円 当日1800円
問い合わせ0776-53-3846