鏡は何色をしているのか?

それはそれとして。
ネットサーフも長年、腰を痛めるくらいまでやっていると、いろいろなことがあるもので、自分とそっくりの人に出会ったりする。「これは僕ではないか」と驚愕することしきりである。オッペルと象、じゃなくてドッペルゲンガーか!と思うぐらいである。最近ごく短い期間にそういうことが2度あった。その方々のページをリンクして紹介する。

まずは書け!考えれ!生きれ!というページ。この人が高橋源一郎の新作「ゴーストバスターズ」を僕とまったく同じ7月15日に読み終えていることがまず判明し、さらには、永井均「子供のための哲学」、柄谷行人の「探求1」もまたごく近い時期に手にしていることを知り、ついには彼が住むアパートの名前が大昔の僕が住んでいたアパートと同一であることがわかるにいたって、僕はもはやパラレルワールドの実在を想起せざるをえないところまで追い込まれてしまったのである。

続いては、殺人容疑少年の写真の件で一度リンクしたnamaste-net。この人が旅好きで行き先も僕と似通っているのに加え、永井荷風などを引用し「これといってなにもしない生活」にある種の価値を見いだしているらしいことが、なにより僕の胸を打ったのであった。こういうのんきさと、少年写真に関する意見にあるごとく厳格にして寛容な論理展開とが同居しているところに、僕の目指す境地を感じたりしている。この容疑者写真をめぐる考察は以後も増殖していて、どれも的を得ていると僕は思う。

このほか、同じ時期に、僕と同姓同名だという方から連絡があった。これまた不思議な気持ちがした。

こういう自分と同じような人に、現実社会ではこれまで一度も出会ったことがない。インターネットとはそういう意味でとんでもなく面白く、大変なものなのだ。なお、自分に似ているという意識は僕が持っているという話なので、その辺よろしく。

ついでというわけではないが、リンクをもう少し。

特設会場「ゴーストバスターズ」私の感想!。ここは高橋源一郎関連のページとしてその筋には知られた存在。高橋源一郎ファンなんて周囲にはあまりいないから、似た者同士のこういう会話はこういう場でしか実現しないと思う。僕も書き込みをした。

それと、前々から紹介しようと思いつつまだだったShortcut Webというページ。

次。新宿にロフトプラスワンという、飲み屋だが毎日のようにトークイベントを開いている場所がある。ここで、インターネット上に毒のあるページを作っているコモエスタ坂本という人がしゃべるというので出かけていった。ゲストはヒカシューの巻上公一さん。ホーメイ(モンゴル系の人が同時に二種類の声を出すという、あれ。ホーミーとも言う)を聞かせたりしながら、最近音楽雑誌がライブやアルバムの情報を載せてくれないんだよね。このあいだなんか「元ヒカシューの巻上さんです」なんて紹介されたりして。ヒカシューまだやってるって!だから仕方なく自分でページ作ってお知らせしてるんです。矢沢永吉が一億円かけてページ作ったとか言うけど、僕なんかガイドブック代3千円で作りましたよ。でもなにを発信するかでしょ、大事なのは。ミュージシャンなのに代理店にまかせてどうする。僕は自分でページを作って自分で発信する。とかなんとかいう話がとても面白かったので、巻上さんのページにリンク。と思ったが、ブックマークしてなかった。gooにでも行って「巻上公一」でさがしてください。
コモエスタ坂本さんのページはこちら。
ロフトプラスワンのページはこちら。僕はこの間まで喫茶店やケーブルテレビでサロン活動というか議論活動というかそういうことを続けていたので、共感を覚えた。また行こうかなと思っている。

最後にもうひとつ。中池見湿原という貴重な動植物の宝庫が福井県敦賀市にあって、そこに巨大なガスタンクを建設する計画が進んでいる。その話は僕のページでなんどか触れてきたが、その決定版とでもいうべきページがあったので紹介する。こちら


Junky
1997.8.9

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