Junkyの自己紹介

僕が好きな食べ物は、回転する、うまくて、安い、寿司です。それと幕の内弁当なんかも。

でも「回転する、うまくて、安い、寿司」にはなかなか出会わない。たいてい「回転する、まずくて、安い、寿司」だし、時には「回転する、まずくて、そう安くもない、寿司」だったりすると、むかつくと言うより悲しくなるね。われながら。

しかしこのあいだ渋谷で食べた寿司(築地本店とかいう。有名?)は、まさに「回転する、うまくて、安い、寿司」だった。正確には、「回転する、うまくて、安い、寿司、を飛び越して板さんにネタを言って手渡してもらう寿司」を中心に食べたのだけれど。夜9時過ぎだというのに行列していて、中へ入ってからも壁にそって進みながら順番をじっと待つ。「回転する、うまくて、安い、客も回転する、寿司」なのである。

ところで「回転する、うまくて、安い、寿司」っていうけど、もし「回転しない、うまくて、安い、寿司」があったとしたら、そりゃそっちのほうが良いに決まってるんじゃないの、だからこの場合「回転する」は余計なんだよ!という意見をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。しかし「回転しない」には「なんかおどおどしてしまう」とか「親父がちょっと偉そう」といった属性がついてくる場合が多いので、やはり「回転する」は重要なのです。

それにしても、うまい安いはともかく、最近寿司といえば回転しているなあ。いや近頃は「回転する」というのは、むしろ寿司屋なら当然のパフォーマンスというか、ムード盛り上げ役(クリスマスのツリーのようなもの)なのではないかという気がするくらい、当たり前の風景になってしまった。

しかし「回転する、うまくて、安い、寿司」にも弱点があった。それは地球温暖化防止の観点から、「回転しない、うまくて、高い、寿司」にはかなわないということだ。

とろ、はまち、さけ、うに、いくら、はまち、まぐろ、ほたて、とろ。100円×9×1.05=945円。小銭も減ってすっきり。


Junky
1997.12.12

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